「やっとニキビが治ったと思ったのに、今度は跡が残ってしまった…」「ファンデーションでも隠しきれないこの赤み、いつになったら消えるの?」

「やっとニキビが治ったと思ったのに、今度は跡が残ってしまった…」「ファンデーションでも隠しきれないこの赤み、いつになったら消えるの?」

2025年9月8日 0 投稿者: かっさん

炎症を起こしたニキビとの長い戦いを終えたあとに待ち受ける、つらい「ニキビ跡」の悩み。
実は、ひとことで「ニキビ跡」と言っても、その正体は一つではありません。

そして、跡の種類によって、できてしまった原因も、効果的なケア方法も全く異なります。

この記事では、あなたのニキビ跡がどのタイプなのかを知るために、

  • そもそも、なぜニキビの跡が残るのか?
  • 「赤み」「色素沈着」「クレーター」3つのタイプの正体と原因

を、できるだけ分かりやすく解説していきます。

憎きニキビ跡とサヨナラするための第一歩は、まず「敵を知る」ことから。一緒に見ていきましょう!

そもそも、どうしてニキビの「跡」が残るの?

ニキビ跡は、一言でいえば「ニキビの炎症が引き起こした、肌のダメージの痕跡」です。

例えるなら、山火事の跡地のようなもの。ニキビの炎症が「火事」だとすると、ニキビ跡はその「焼け跡」です。
火事の規模が大きければ大きいほど(=炎症がひどければひどいほど)、焼け跡は深く、濃く、そして長く残ってしまいます。

特に、痛みを伴う赤ニキビや、膿(うみ)がたまった黄ニキビは、肌の奥深く(真皮層)までダメージが及んでいる可能性が高く、跡に残りやすい危険な状態です。

絶対にやってはいけないのが、
「ニキビを自分で潰す」こと。

無理に潰すと、炎症をさらに悪化させ、肌の奥深くを傷つけてしまいます。これは、小さな焚き火を、自ら大火事へと広げているようなもの。跡を残さないためにも、絶対にやめましょう。

あなたの跡はどのタイプ?3種類のニキビ跡と、その原因

ニキビ跡は、肌のどこに、どのようなダメージが残ったかによって、大きく3つのタイプに分けられます。

① 赤みタイプ(炎症後紅斑 – えんしょうごこうはん)

【見た目】
ニキビそのものは治っているのに、その場所がいつまでも赤いままの状態。

【原因の正体】→ 毛細血管のダメージ
ニキビの炎症と戦うために、その場所にたくさんの血液(と白血球)が集まってきました。その際、肌の内部にある毛細血管が新しく作られたり、拡張したりします。
炎症が治まっても、そのダメージを修復するために血液が集まった名残で、毛細血管の赤みが肌から透けて見えているのが、このタイプの正体です。肌の表面ではなく、内部で問題が起きている状態と覚えておきましょう。

② 色素沈着タイプ(炎症後色素沈着 – えんしょうごしきそちんちゃく)

【見た目】
ニキビ跡が、茶色や紫がかった「シミ」のようになっている状態。

【原因の正体】→ メラニンの過剰生成
ニキビの炎症という強い刺激から肌を守ろうとして、メラノサイト(メラニンを作る細胞)が活性化し、メラニン色素を大量に作り出してしまいます。
これが、肌のターンオーバー(生まれ変わり)でうまく排出されずに残ってしまったものが、色素沈착タイプの正体です。肌が、ダメージを受けた場所を守るために「日傘(メラニン)」を差しっぱなしにしているようなイメージですね。紫外線に当たるとさらに濃くなるので要注意です。

③ クレータータイプ(萎縮性瘢痕 – いしゅくせいはんこん)

【見た目】
肌の表面がへこみ、デコボコになってしまっている状態。

【原因の正体】→ 皮膚組織の破壊
これは、3つのタイプの中で最も深刻なダメージです。ニキビの炎症が激しすぎたために、肌のハリを支えているコラーゲンなどの皮膚組織そのものが破壊されてしまった状態です。
家の柱が燃えて崩れてしまったように、肌の土台が失われてしまったため、皮膚が陥没してしまうのです。残念ながら、一度クレーターになってしまうと、セルフケアで元に戻すのは非常に困難です。

まとめ:跡のタイプを知ることが、ケアの第一歩

今回は、3種類のニキビ跡がなぜできてしまうのか、その原因について解説しました。

今回のまとめ

  • 赤みタイプ → 炎症による毛細血管の拡張が原因。
  • 色素沈着タイプ → 炎症から肌を守るためのメラニンの過剰生成が原因。

このように、同じニキビ跡に見えても、その根本原因は全く異なります。
つまり、効果的なケア方法もそれぞれ違ってくる、ということです。

次回の記事では、これらのタイプ別に、どのようなセルフケアが有効なのか、そしてどの段階になったら美容皮膚科を頼るべきなのかについて、詳しく解説していきますね。

※特にクレーター状のニキビ跡は、セルフケアでの改善はほとんど見込めません。本気で治したいと考えている方は、できるだけ早く皮膚科や美容皮膚科の専門医に相談することをおすすめします。

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