【乾燥肌・インナードライ】そのカサつき、どっちのタイプ?原因と見分け方を徹底解説
「しっかり保湿しているはずなのに、肌がつっぱる…」
「カサカサするのに、Tゾーンはテカる…これってどっち?」
肌の乾燥に悩む方は多いですが、その「乾燥」には大きく分けて2つのタイプがあることをご存知でしょうか。
それは、水分も油分も不足している「乾燥肌」と、水分は不足しているのに皮脂は過剰な「インナードライ肌」です。
この2つは似ているようで、原因も効果的なケア方法も全く異なります。自分の肌がどちらのタイプなのかを正しく理解することが、うるおいのある健やかな肌への第一歩です。
この記事では、「乾燥肌」と「インナードライ肌」それぞれの原因と特徴、そして簡単な見分け方を徹底解説します。
「乾燥肌」と「インナードライ肌」の違いとは?
まずは、2つの肌タイプの根本的な違いを知りましょう。
① 乾燥肌:水分も油分も不足している状態
- 肌の状態: 肌の水分を保つ力(水分保持能)が低く、皮脂の分泌量も少ないため、肌全体が乾燥している状態です。肌を守るバリア機能が低下しがちです。
- 見た目の特徴:
- 肌全体がカサカサ、粉をふくこともある。
- キメが細かく、毛穴は目立ちにくい。
- 目元や口元に小ジワができやすい。
- ツヤがなく、しぼんだような印象。
- 主な原因:
- 遺伝的要因:生まれつき皮脂腺の働きが穏やか。
- 加齢:年齢とともに、皮脂やセラミドなどの保湿成分が減少する。
- 間違ったスキンケア:洗浄力の強すぎるクレンジングや洗顔料で、必要な皮脂まで奪っている。
- 環境要因:エアコンや外気の乾燥、紫外線ダメージなど。
- 見分け方のポイント: 洗顔後、顔全体がつっぱり、時間が経ってもTゾーンがあまりテカらない。
② インナードライ肌:水分が不足し、油分は過剰な状態
混合肌と混同されやすいですが、根本は「乾燥」にあります。
- 肌の状態: 肌の内部(角質層)は水分不足で乾燥しているのに、それ以上の水分蒸発を防ごうと、肌が防御反応で皮脂を過剰に分泌している状態です。
- 見た目の特徴:
- Tゾーン(おでこ・鼻)はテカるのに、頬や口元はカサつく。
- 肌の表面はベタつくのに、内側はつっぱる感じがする。
- キメが乱れており、毛穴の開きが目立ちやすい。
- メイクが崩れやすい。
- 主な原因:
- 保湿不足:「自分は脂性肌だ」と勘違いし、保湿を怠ることが最大の原因。
- 間違ったスキンケア:テカリが気になり、洗浄力の強い洗顔料やあぶらとり紙を使いすぎ、肌の乾燥を助長している。
- 生活習慣の乱れ:睡眠不足やストレス、不規則な食生活は、肌の保水力やバリア機能を低下させる。
- 紫外線ダメージ:紫外線は肌のバリア機能を壊し、乾燥しやすい肌状態を作る。
- 見分け方のポイント: 洗顔後、肌はつっぱるのに、しばらくするとTゾーンからテカってくる。
ひと目でわかる!「乾燥肌」と「インナードライ肌」比較表
ご自身の肌がどちらに近いか、下の表で最終チェックしてみましょう。
| 項目 | 乾燥肌 | インナードライ肌 |
|---|---|---|
| 水分量 | 少ない | 少ない |
| 皮脂量 | 少ない | 多い |
| 肌の感触 | 全体的にカサカサ・つっぱる | 表面はベタつくが、内側はつっぱる |
| 毛穴 | 小さく目立ちにくい | 皮脂で開きやすい |
| 主な悩み | 小ジワ、粉ふき | テカリ、メイク崩れ、ニキビ |
まとめ:正しい肌タイプ理解が、美肌への最短ルート
乾燥肌に必要なのは「水分と油分の両方を補うケア」、インナードライ肌に必要なのは「とにかく水分を徹底的に補給し、油分は控えめにするケア」です。
このように、原因と対策は全く異なります。自分の肌質を正しく見極めることが、スキンケア迷子から抜け出し、効果を実感するための最も重要な鍵となります。
まずはご自身の肌をじっくり観察し、どちらのタイプに近いかを知ることから始めてみてください。