これまでの記事で、ニキビ跡の種類別の原因と、効果的なケア方法(有効成分)について学んできました。
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【ニキビ跡の原因解説】
【ニキビ跡のセルフケア】
「どんな成分が良いかは分かったけど、いざドラッグストアに行くと、商品が多すぎて選べない…!」
そんなあなたのために、今回は**「赤み」**と**「色素沈着」**の2つのニキビ跡タイプに分けて、市販で手に入るおすすめのスキンケアアイテムを、なぜおすすめなのかという理由と共に具体的にご紹介します。
商品選びの最後のひと押しとして、ぜひ参考にしてくださいね。
はじめに:商品選びで最も大切なこと
具体的な商品を紹介する前に、大前提としてお伝えしたいことがあります。
- スキンケアは「治療薬」ではない:あくまで肌を健やかに保ち、ニキビ跡のケアを「サポートする」ものです。
- 効果には個人差がある:肌質やニキビ跡の状態によって、効果の感じ方は人それぞれです。
- 「クレーター跡」のケアは別問題:前回の記事でもお伝えした通り、凹んでしまったクレーター跡を市販の化粧品で治すことはできません。このあと詳しく解説しますが、クレーターに悩む方はまず美容皮膚科に相談しましょう。
この3点を念頭に置いて、読み進めてみてください。
【赤み・色素沈着 両方に】まず試したい!Wで働く美容液
赤みと色素沈着が混在している、どちらのケアから始めたらいいか分からない、という方にまずおすすめしたいのが、マルチに働くビタミンC配合の美容液です。
ロート製薬 メラノCC 薬用しみ集中対策 プレミアム美容液 (医薬部外品)
価格帯:20ml / 1,628円前後
【注目の有効成分】
- アスコルビン酸(活性型ビタミンC)
- ピリドキシン塩酸塩(皮脂抑制)
- アラントイン、イソプロピルメチルフェノール(抗炎症・殺菌)
【ここがおすすめ!】
ニキビ跡ケアの王道とも言えるビタミンC。この美容液は、浸透力に優れた活性型ビタミンCに加え、3種のビタミンC誘導体も配合しています。抗炎症成分や殺菌成分も入っているため、今あるニキビ跡のケアをしながら、新たなニキビの予防もできるのが最大の強みです。「赤み」にも「色素沈着」にもアプローチできるので、「ニキビ跡ケア、まず何から始めたらいい?」という方にぴったりの一本です。
【色素沈着タイプに】シミにさせない!美白化粧水
茶色いシミのような跡が気になる方は、日々の化粧水から美白有効成分を取り入れるのが効率的です。
ロート製薬 肌ラボ 白潤プレミアム 薬用浸透美白化粧水 (医薬部外品)
価格帯:170ml / 990円前後
【注目の有効成分】
- トラネキサム酸(美白)
- グリチルリチン酸2K(抗炎症)
【ここがおすすめ!】
美容液級の成分配合で人気の化粧水。美白有効成分の「トラネキサム酸」が、シミの原因となるメラニンの生成指令をブロックし、ニキビ跡が濃いシミになるのを防ぎます。さらに、抗炎症成分の「グリチルリチン酸2K」がニキビによる炎症も鎮めてくれるため、赤みが残る肌にも使えます。保湿成分のヒアルロン酸も配合されており、乾燥しがちな大人のニキビ跡ケアにも最適です。
【気になる跡に】ポイント集中ケア!クリーム
特に気になる跡にピンポイントで使いたいのが、こっくりとしたテクスチャーのクリームです。
小林製薬 ケシミンクリーム (医薬部外品)
価格帯:30g / 1,500円前後
【注目の有効成分】
- L-アスコルビン酸 2-グルコシド(持続型ビタミンC誘導体)
- グリチルレチン酸ステアリル(抗炎症)
- トコフェロール酢酸エステル(血行促進)
【ここがおすすめ!】
シミ対策クリームとして有名ですが、その成分はニキビ跡の色素沈着にも有効です。肌に留まりやすいクリームタイプで、気になる部分に有効成分をしっかり届けます。血行を促進するビタミンEも配合されているため、肌のターンオーバーをサポートする効果も期待できます。スキンケアの最後に、気になる跡に優しく塗り込むように使うのがおすすめです。
【クレータータイプの方へ】一番のおすすめは「美容皮膚科への相談」です
さて、クレータータイプにおすすめの市販品は…と言いたいところですが、前回の記事でもお伝えした通り、残念ながら市販の化粧品でクレーターを治すことはできません。
クレーターに悩むあなたに、私が本気でおすすめしたい唯一の「商品」は、「美容皮膚科の無料カウンセリング」というサービスです。
遠回りに見えて、専門家に相談するのが
最も確実で、結果的にコスパの良い方法です。
自己流で高価な化粧品を試し続ける時間とお金を、一度、プロの診断と治療法の提案に投資してみませんか?
最近は多くのクリニックが無料でカウンセリングを行っています。「〇〇(地名) 美容皮膚科 カウンセリング無料」などで検索し、まずは話を聞きに行くだけでも、大きな一歩になります。
まとめ:自分の跡に合ったアイテムで、根気よくケアを続けよう
今回は、ニキビ跡のタイプ別におすすめの市販品をご紹介しました。
大切なのは、流行りや口コミだけで選ぶのではなく、今の自分の肌に必要な「有効成分」が配合されているかをしっかり見極めることです。
ニキビ跡のケアは、根気と時間が必要です。すぐに効果が出なくても諦めず、最低でも3ヶ月は同じケアを続けて肌の様子を見てみてください。
この記事が、あなたのニキビ跡ケアの良きパートナーを見つける手助けとなれば幸いです。