「ニキビの原因も分かったし、スキンケアも頑張っている…」「おすすめされた商品も試しているのに、どうしてニキビが良くならないんだろう…」
そんなふうに、出口の見えないトンネルの中にいるように感じていませんか?
もしかしたら、その原因はあなたが良かれと思ってやっていることや、無意識に続けている“NG習慣”にあるのかもしれません。
この記事では、ニキビを悪化させてしまう可能性のある、意外とやりがちなNG習慣を【スキンケア編】と【生活習慣編】に分けてご紹介します。
「あっ、これやってたかも…」とドキッとしたものがあれば、それが改善のチャンスです!
自分の習慣を一緒にチェックしていきましょう。
【スキンケア編】その一手間が裏目に?やりがちNG習慣
毎日頑張っているスキンケア。でも、少しの間違いが肌への負担になっている可能性があります。
NG①:熱いお湯での洗顔
熱いお湯で洗うと、皮脂がスッキリ落ちて気持ちが良い気がしますよね。しかし、これは肌に必要なうるおいまで根こそぎ奪ってしまう行為。肌が深刻な乾燥状態に陥り、それを補おうと逆に皮脂が過剰に分泌され、ニキビの悪化につながります。
【OK習慣】→ 洗顔は「32℃前後のぬるま湯」で。
NG②:シャワーを直接顔に当てる
洗顔のついでに、シャワーを直接顔に当てていませんか?一見、きれいにすすげそうですが、シャワーの水圧は肌にとって強すぎる刺激です。肌のバリア機能を傷つけ、ニキビを刺激してしまう原因になります。
【OK習慣】→ 面倒でも「手ですくったお湯」で優しくすすぐ。
NG③:ニキビがあるのにスクラブ洗顔
毛穴の詰まりを取りたいからと、スクラブ入りの洗顔料でゴシゴシ…。これは絶対にNGです。特に炎症を起こしている赤ニキビは、例えるなら「ケガをしている」のと同じ状態。そこにヤスリをかけるようなもので、炎症を悪化させ、ニキビ跡のリスクを高めてしまいます。
【OK習慣】→ スクラブは肌の調子が良い時に。ニキビがある時は酵素洗顔など摩擦の少ない角質ケアを選ぶ。
【生活習慣編】日常に潜むニキビ悪化のワナ
スキンケア以外にも、普段の何気ない癖や習慣がニキビに影響を与えているかもしれません。
NG④:頬杖をつく・顔を頻繁に触る
スマートフォンやパソコン、ドアノブなど、私たちの手は知らず知らずのうちにたくさんの雑菌に触れています。その手で頬杖をついたり、無意識に顔を触ったりすることで、雑菌がニキビに付着し、炎症を引き起こす原因に。また、物理的な刺激もニキビには良くありません。
【OK習慣】→ 意識して顔に触れないようにする。
NG⑤:枕カバーをずっと洗っていない
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われています。その汗や皮脂、フケ、髪についたスタイリング剤などが付着した枕カバーは、まさに雑菌の温床。そんな場所に一晩中顔を押し付けていると考えると…恐ろしいですよね。
【OK習慣】→ 最低でも週に1回は洗濯する。枕の上に清潔なタオルを敷き、毎日交換するのも手軽でおすすめ。
NG⑥:糖質・脂質の多い食事に偏る
甘いお菓子やジュース、揚げ物、ラーメン…。美味しいものには糖質や脂質が多いですが、これらを過剰に摂取すると、皮脂の分泌を促す原因になることがあります。また、腸内環境の悪化も肌荒れに直結します。
【OK習慣】→ バランスの良い食事を基本に。食物繊維やビタミンB群(豚肉・納豆など)を意識して摂る。
【ウソ?ホント?】ニキビに関する噂の真相 Q&A
昔からよく聞く、ニキビに関する噂。その真相をここでスッキリさせておきましょう。 Q1. チョコレートを食べるとニキビができるって本当? A. △(三角)です。
研究で「チョコ=ニキビの直接の原因」と証明されたわけではありません。ただし、一般的なミルクチョコレートに多く含まれる「糖質」や「脂質」の摂りすぎが、皮脂の分泌に影響を与える可能性はあります。もし食べるなら、カカオ分が高い(70%以上)ビターチョコレートなどを選ぶのがおすすめです。 Q2. ニキビは潰した方が早く治る? A. 絶対にNGです。
自分で潰すと、指の雑菌が入ってさらに炎症を起こしたり、無理な力で皮膚の深い部分を傷つけて、クレーターのようなニキビ跡になったりするリスクが非常に高いです。皮膚科で行う「面皰圧出」は、専門家が清潔な器具で適切に行う医療行為。自分でやるのとは全くの別物です。 Q3. 日焼けするとニキビが乾燥して治る? A. 大きな間違いです。
紫外線は、肌のバリア機能を低下させて乾燥を招き、ニキビの炎症を悪化させます。さらに、メラニンを生成してニキビ跡を茶色いシミ(色素沈着)にしてしまう最大の原因です。ニキビケアと紫外線対策は、必ずセットで行いましょう。
まとめ:NG習慣をやめることが、美肌への近道
今回は、ニキビを悪化させる可能性のあるNG習慣についてご紹介しました。
「刺激を避ける」「清潔を保つ」「バランスの取れた生活」
これらが、健やかな肌を保つための基本です。
もし、今回ご紹介した中に当てはまるものがあったとしても、自分を責める必要はありません。
気づいた今が、変わるチャンスです。
完璧を目指さず、まずは一つでも「今日からやめてみよう」と意識することから始めてみませんか?
その小さな一歩が、きっとあなたの肌を良い方向へ導いてくれるはずです。
※セルフケアを見直してもなかなか改善しない、炎症がひどいニキビが繰り返しできる、といった場合は、皮膚科の専門医に相談しましょう。一人で悩まず、プロの力を借りることも大切な選択肢です。