前回の記事では、ニキビには「思春期ニキビ」や「大人ニキビ」など様々な種類があり、それぞれ原因が違うことをお伝えしました。
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【ニキビに悩むあなたへ】それ思春期ニキビ?大人ニキビ?原因が分かればケアも変わる!
原因がわかったら、次はいよいよ実践編です!
この記事では、あなたのニキビの原因に合わせた具体的なスキンケア方法や生活習慣について、詳しく解説していきます。
間違ったケアは、良かれと思ってもニキビを悪化させてしまうことがあります。
正しい知識を身につけて、ニキビのできにくい、健やかな肌を一緒に目指しましょう!
【全ニキビ共通】まず見直したい!基本のセルフケア3ヶ条
個別のケアを始める前に、まずはすべてのニキビケアの土台となる、3つの基本をチェックしましょう。ここができていないと、どんなケアも効果が半減してしまいます。
1. 正しい洗顔(洗いすぎない・こすらない)
ニキビ=不潔というイメージから、ゴシゴシ洗いすぎていませんか?洗いすぎは肌に必要なうるおいまで奪い、かえってニキビを悪化させる原因になります。
- 洗顔は1日2回まで。
- 32℃前後のぬるま湯で洗い流す。(熱いお湯は乾燥の原因に)
- 洗顔料はしっかり泡立て、泡をクッションにして優しく洗う。
- フェイスラインや髪の生え際は、特にすすぎ残しに注意!
2. 徹底した保湿(ニキビ肌こそ保湿が命!)
「ベタつくから保湿はしない」というのは、絶対にNGです。肌が乾燥すると、うるおいを守ろうとして皮脂が過剰に分泌されてしまいます。これが「インナードライ」と呼ばれる状態で、大人ニキビの大きな原因の一つです。
- 洗顔後はすぐに化粧水で水分を補給。
- 水分が逃げないように、乳液やクリームで必ずフタをする。
- 「オイルフリー」やニキビができにくいことをテスト済みの「ノンコメドジェニックテスト済み」と書かれた製品を選ぶのがおすすめです。
3. 毎日欠かさない紫外線対策
紫外線は、ニキビの炎症を悪化させるだけでなく、ニキビ跡がシミとして残ってしまう「色素沈着」の大きな原因になります。
- 天気や季節に関わらず、毎日日焼け止めを塗る習慣を。
- ニキビ肌には、肌への負担が少ない「紫外線吸収剤フリー(ノンケミカル)」タイプがおすすめです。
【原因別】思春期ニキビ vs 大人ニキビ おすすめのケア方法
基本のケアを押さえた上で、それぞれの原因に合わせた「プラスアルファ」のケアを取り入れていきましょう。
思春期ニキビ(過剰な皮脂が原因)のケア
キーワードは「皮脂コントロール」と「清潔」です。
スキンケア
- 洗顔料:アクネ菌への殺菌成分(サリチル酸など)や、余分な皮脂を吸着してくれる成分(クレイなど)が配合された、ニキビ専用の洗顔料がおすすめです。
- 化粧水:皮脂の分泌を抑える効果が期待できる「ビタミンC誘導体」などが配合された、さっぱりタイプの化粧水を選びましょう。
生活習慣
- 食事:揚げ物やスナック菓子、甘いジュースなどの摂りすぎは皮脂の分泌を増やすと言われています。食べ過ぎには注意しましょう。皮脂の代謝を助けるビタミンB群(豚肉、レバー、納豆など)を意識して摂るのがおすすめです。
- 清潔を保つ:前髪が常におでこに触れていたり、頬杖をついたりする癖はありませんか?髪や手の雑菌がニキビを悪化させることがあります。枕カバーやタオルをこまめに洗濯することも大切です。
大人ニキビ(乾燥・生活習慣が原因)のケア
キーワードは「徹底保湿」と「生活習慣の根本改善」です。
スキンケア
- 洗顔料:必要なうるおいを奪いすぎない、洗浄力がマイルドな「アミノ酸系」の洗顔料がおすすめです。
- 保湿アイテム:肌の水分を保つ力が高い「セラミド」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」などの高保湿成分が配合された化粧水や美容液を選びましょう。乾燥しやすいUゾーンは重ね付けするのも効果的です。
生活習慣
- 睡眠:質の良い睡眠を最低でも6時間は確保しましょう。肌のゴールデンタイム(22時~2時)に眠るのが理想ですが、難しければ「眠り始めの3時間」を深く眠ることを意識するだけでも違います。
- 食事:特定のものを食べる・避けるというより、バランスの良い食事を心がけることが何より大切です。特に、腸内環境を整える食物繊維(野菜、きのこ、海藻類)や発酵食品(ヨーグルト、納豆など)は積極的に摂りましょう。
- ストレスケア:ストレスはホルモンバランスを乱し、大人ニキビの大きな引き金になります。ゆっくりお風呂に浸かる、好きな音楽を聴く、軽い運動をするなど、自分なりのリラックス方法を見つけて、上手にストレスを発散させましょう。
これはやっちゃダメ!ニキビを悪化させるNG行動
良かれと思ってやっていることが、実はニキビを悪化させているかもしれません。以下の行動には注意しましょう。
- ニキビを潰す・触る
絶対にNG!雑菌が入って炎症が悪化したり、肌の奥深くを傷つけてクレーター状のニキビ跡になったりする原因No.1です。 - ゴシゴシ摩擦する
洗顔や、タオルで顔を拭くときの摩擦は、肌のバリア機能を低下させます。優しく押さえるように水分を拭き取りましょう。 - ファンデーションの厚塗り
隠したい気持ちは分かりますが、厚塗りは毛穴を塞ぎ、ニキビの悪化につながります。ニキビができている時は、石鹸で落とせるミネラルファンデーションなど、肌に負担の少ないものを選びましょう。
まとめ:正しいケアを続けて、自信の持てる肌へ
今回は、ニキビを改善するための具体的なセルフケア方法について解説しました。
今回のまとめ
- まずは「正しい洗顔・保湿・紫外線対策」の基本を徹底する。
- 思春期ニキビは「皮脂コントロール」、大人ニキビは「保湿と生活改善」に重点を置く。
- ニキビを「潰さない・触らない・こすらない」を守る。
ニキビケアは、今日明日で結果が出るものではありません。でも、正しいケアを根気よく続ければ、肌はきっと応えてくれます。
焦らず、できることから一つずつ、あなたの毎日の習慣に取り入れてみてくださいね。
※セルフケアを続けても改善が見られない場合や、痛みを伴う炎症ニキビ(赤ニキビ、黄ニキビ)が広範囲にできている場合は、自己判断で悪化させてしまう前に、必ず皮膚科の専門医に相談しましょう。