【私の乾燥克服記】カサつくのにテカる「インナードライ地獄」から、うるおい続く安定肌になった話
「私の肌って、一体なんなんだろう…」
長年、私は自分の肌質が分からず、スキンケア迷子になっていました。
頬や口元はカサカサと粉をふくほどの乾燥肌なのに、Tゾーンはお昼過ぎにはテカテカになる。メイクをすれば、乾燥で崩れる部分と、皮脂でヨレる部分が混在する…。
そんな矛盾した肌状態こそが、肌の奥が乾ききった「インナードライ肌」の典型的な症状だと知ったのは、本当に最近のことでした。
これは、そんな私が数々の間違ったケアで肌をボロボロにしながらも、ようやく自分の肌の正体と向き合い、一日中快適なうるおい肌を手に入れるまでの、リアルな奮闘の記録です。
第1章:良かれと思ってた…私が肌の乾燥を加速させた失敗談
当時の私は、Tゾーンのテカリを「脂性肌」の証拠だと信じ込み、とにかく「さっぱり」させることばかり考えていました。
失敗談①:「オイルフリー」と「さっぱり系」への絶対的な信仰
「ベタつく肌に油分は敵!」と思い込み、スキンケアはすべてオイルフリー。乳液やクリームなんてもってのほかで、さっぱりタイプの化粧水を浴びるようにつけてスキンケアを完了させていました。水分を与えても、油分でフタをしていなかったため、肌の水分はどんどん蒸発。肌はそれを防ごうと、さらに皮脂を分泌させていたのです。
失敗談②:「カサつき=角質」と勘違いし、ゴシゴシ角質ケア
頬の粉吹きやカサつきを、「古い角質が溜まっているせいだ」と勘違い。ピーリングジェルやスクラブで、週に何度もゴシゴシと角質ケアをしていました。これにより肌のバリア機能は完全に崩壊。肌はさらにデリケートになり、わずかな刺激で赤みが出るほど敏感になってしまいました。
失敗談③:熱いお湯での洗顔と、長風呂
熱いお風呂が大好きで、シャワーを浴びるついでに、熱いお湯で顔を洗い流していました。気持ちは良いのですが、熱いお湯は肌に必要な皮脂や保湿成分(セラミドなど)を溶かし出してしまいます。乾燥した肌に、自ら追い打ちをかけていたのです。
どんなにケアを頑張っても、乾燥もテカリも一向に改善しませんでした。
第2章:転機と気づき ~肌は「油」ではなく「水」を欲していた~
途方に暮れていた時、化粧品カウンターで肌診断を受ける機会がありました。BAさんは、モニターに映し出された衝撃的な数値を見て、こう言ったのです。
「お客様、Tゾーンの油分は多いですが、お顔全体の水分量が極端に少ないですね。これは『インナードライ』という状態で、肌が水分不足で悲鳴を上げて、必死に皮脂を出して守ろうとしているサインなんですよ」
衝撃でした。私はずっと、肌のベタつきという「結果」だけを見て、その根本原因である「水分不足」から目を背けていたのです。
そこから私は、「皮脂を取り去る」ケアから、「肌の奥まで水分で満たし、それを守る」というケアへと180度方針を転換しました。
第3章:私がたどり着いた「うるおい育成」への道のり
私が実践したのは、肌を「甘やかす」のではなく、「本来の潤う力を育てる」ための地道なケアでした。
Step1:【土台作り】優しい洗顔と「徹底的な水分補給」
まず、さっぱり系の洗顔料をやめ、アミノ酸系の洗浄力がマイルドなものに変更。そして、洗顔後の保湿を徹底的に見直しました。保湿力の高いセラミド配合の化粧水を、肌がひんやりするまで3〜5回、優しくハンドプレスで重ね付け。肌を水分で満たすことを最優先にしました。
Step2:【勇気の油分】乳液・クリームとの和解
一番勇気がいったのが、油分を取り入れること。テクスチャーが軽いジェルタイプの乳液から始め、肌が慣れてきたところで、乾燥が気になる部分にはクリームを薄く重ねるようにしました。すると、あれほどひどかったTゾーンのテカリが、日を追うごとに落ち着いてきたのです。
Step3:【守りの徹底】日中も潤いを逃さない工夫
日中、エアコンなどで乾燥を感じたら、メイクの上から使える保湿ミストをシュッと一吹き。あぶらとり紙は卒業し、ティッシュで軽く皮脂を押さえるだけにしました。「取り去る」から「与える」への意識改革です。
最終章:そして、私は自分の肌が快適になった
この生活を始めて数ヶ月。ふと気づくと、私は日中に肌の乾燥やつっぱりを感じることも、Tゾーンのテカリを気にして鏡を頻繁に見ることもなくなっていました。
カサつきもベタつきもない、ただただ「快適」な肌。ファンデーションも綺麗に乗るし、何より肌の調子が良いと、気分まで前向きになれることを知りました。
もしあなたが今、過去の私のように「乾燥するのにテカる」という矛盾した肌に悩んでいるなら、伝えたいです。
あなたの肌は、油分が多いのではありません。水分が足りなくて、助けを求めているのかもしれません。
怖がらずに、たっぷりの水分と、適度な油分を与えてみてください。
肌を信じて潤いで満たしてあげれば、きっと肌は健やかなバランスを取り戻してくれるはずです。