【私のテカリ克服記】顔面「あぶら田」だった私が、サラサラ肌を手に入れるまでの全記録
「午前中ですでに、前髪が額の皮脂でベッタリ…」
「お昼休みに鏡を見たら、ファンデーションがドロドロに溶けている…」
これは、数年前までの私の日常でした。
思春期からずっと続く、筋金入りの脂性肌。特にTゾーンは、同僚から「何か塗ってる?」と聞かれるほど、常にテッカテカ。あぶらとり紙は1日に何枚消費するか分からないほどで、私の人生は「テカリとの戦い」そのものでした。
そんな私が数々の痛い失敗を経て、ようやくテカリの本当の原因に気づき、快適なサラサラ肌を手に入れるまでの、決して綺麗事だけではないリアルな道のりの物語です。
第1章:皮脂を憎み、肌をいじめた日々 ~私の失敗談~
当時の私は、皮脂を「悪」だと決めつけ、根こそぎ取り除くことしか考えていませんでした。
失敗談①:「洗浄力最強!」の洗顔料で、日に何度もゴシゴシ洗い
「皮脂も角栓もごっそり!」とうたう、スクラブ入りの強力な洗顔料が大好きでした。朝・昼・晩と、とにかくテカリが気になったら洗顔。洗い上がりのキュッキュッとする感覚が、皮脂がリセットされた証拠だと信じていました。しかし、洗えば洗うほど、肌は乾燥し、それを補おうと余計に皮脂を分泌する悪循環に陥っていたのです。
失敗談②:「保湿=悪」と信じ込み、化粧水だけでスキンケア終了
「ベタつく肌に乳液やクリームなんて、火に油を注ぐようなものだ!」と本気で思っていました。スキンケアは、さっぱり系の化粧水をつけておしまい。肌が潤っているかなんて関係なく、とにかく油分を与えないことだけが正義でした。この極端な保湿不足こそが、私の肌を「インナードライ」という最悪の状態に導いていたとは知らずに…。
失敗談③:あぶらとり紙中毒と、マット系下地の厚塗り
日中は、1時間に1回はあぶらとり紙で皮脂を完全オフ。メイク前には、毛穴を埋める系のマットな下地を厚塗り。とにかく表面をサラサラにすることに必死でした。しかし、皮脂を取りすぎれば肌はさらに皮脂を出し、厚塗りした下地と混ざって毛穴に詰まる。まさに、自分で自分の肌トラブルを育てていました。
どんなにケアを頑張っても、テカリは一向に収まる気配がありませんでした。
第2章:転機と気づき ~肌は「潤い」を求めて叫んでいた~
途方に暮れていた時、意を決して化粧品カウンターの肌診断機で肌を見てもらいました。BAさんは、モニターに映し出された衝撃的な数値を見て、こう言ったのです。
「お客様、油分は年代平均の倍以上ありますが…水分量が、なんと平均の半分以下です。肌が砂漠のように乾いているから、危険を察知して、必死に油分を出して守ろうとしている状態ですね」
衝撃でした。私の肌は、ただの脂性肌ではなかったのです。潤いを求めて悲鳴を上げていた「インナードライ肌」だったのです。
そこから私は、「皮脂を取り除く」ケアから、「肌に潤いを与えて、安心させる」ケアへと180度方針を転換しました。
第3章:私がたどり着いた「水分と油分のバランス」への道
私が実践したのは、皮脂を敵視するのをやめ、肌本来のバランスを取り戻すための地道なケアでした。
Step1:【洗顔の見直し】「優しく、潤いを残す」洗顔へ
まず、強力なスクラブ洗顔料を捨て、アミノ酸系の洗浄力がマイルドな洗顔料に変えました。洗顔は朝晩の2回だけ。たっぷりの泡で、肌を擦らないように優しく洗うことを徹底しました。
Step2:【勇気の保湿】乳液・クリームとの和解
一番勇気がいったのが、保湿です。まずは、セラミドやヒアルロン酸配合の高保湿化粧水を、肌がひんやりするまで何度もハンドプレスで入れ込みました。そして、恐る恐る、油分の少ないジェルタイプの乳液でフタをするように。すると、あれほどベタついていた肌が、内側から潤うことで、日中の皮脂量が明らかに減ってきたのです。
Step3:【成分の活用】皮脂コントロール成分を味方に
肌の調子が安定してきたところで、皮脂の分泌をコントロールする効果のあるビタミンC誘導体配合の美容液を朝のケアにプラス。これが、日中のテカリ防止に大きな力を発揮してくれました。
最終章:そして、私はあぶらとり紙を卒業した
この生活を始めて3ヶ月が過ぎた頃、私は一日中あぶらとり紙を使わなくても、快適に過ごせている自分に気づきました。
もちろん、遺伝的な体質もあるので、完全に皮脂が出なくなったわけではありません。でも、不快な「テカリ」が、健康的な「ツヤ」に変わったのです。何より、メイク崩れを心配するストレスから解放されたことが、一番の収穫でした。
もしあなたが今、過去の私のように頑固なテカリと戦っているなら、伝えたいです。
あなたの肌は、油分が欲しいのではなく、水分を欲しがっているのかもしれません。
皮脂を取り除く勇気から、潤いを与える勇気へ。
その一歩が、きっとあなたの肌を、そして毎日を変えるきっかけになるはずです。