「ニキビ跡に良いという美容液を使っている」「根気よくケアを続けている」
それなのに、なぜかニキビ跡が一向に薄くならない…。
そんなふうに悩んでいませんか?
もしかしたら、せっかくのスキンケア効果を、あなた自身の何気ない毎日の“NG習慣”が打ち消してしまっているのかもしれません。
この記事では、ニキビ跡の改善を遠ざけてしまう、絶対に見直してほしいNG習慣を5つ厳選してご紹介します。
良かれと思ってやっていたことや、無意識のクセが、実はニキビ跡を悪化させていた…なんてこともあるかもしれません。ぜひご自身の習慣と照らし合わせながら、チェックしてみてください。
【スキンケア編】そのケア、本当に合ってる?ニキビ跡を悪化させるNG習慣
まずは、毎日のスキンケアに潜む落とし穴から見ていきましょう。
NG①:紫外線対策を怠っている
これは、全てのニキビ跡にとって最もやってはいけない、最大のNG行動です。「少しの外出だから」「今日は曇りだから」そんな油断が、ニキビ跡を消えにくくする最大の原因になります。
- 赤みタイプ:紫外線によって炎症がぶり返し、赤みが長引く原因に。
- 色素沈着タイプ:紫外線はメラニンを生成する最大の引き金。茶色い跡がさらに濃く、定着してしまいます。
- クレータータイプ:紫外線は肌のハリを支えるコラーゲンを破壊します。ただでさえ凹んでいる肌のハリがさらに失われ、クレーターがより目立って見える原因に。
【OK習慣】→ 天候や季節を問わず、毎日必ず日焼け止めを塗る。これを新たな習慣にしましょう。
NG②:跡を隠したい一心で、ゴシゴシこすっている
「コンシーラーで跡を隠したい」「クレンジングでしっかり落としたい」その気持ち、とてもよく分かります。しかし、ニキビ跡がある肌は、あなたが思っている以上にデリケートな状態です。
ゴシゴシこするような物理的な摩擦は、肌のバリア機能を低下させ、微細な炎症を引き起こします。この「摩擦による炎症」が、赤みを長引かせたり、新たな色素沈着を生んだりする原因になるのです。
【OK習慣】→ スキンケアもメイクも、全て「優しく触れる」を徹底する。クレンジングは肌に馴染ませるだけ、化粧水はハンドプレスで、ファンデーションはスポンジで優しく叩き込むようにしましょう。
NG③:「早く消したい」と、ピーリングやスクラブをやりすぎる
肌のターンオーバーを促す角質ケアは、ニキビ跡ケアにおいて有効な手段の一つです。しかし、その「やりすぎ」は逆効果。
特に、炎症がまだ残っている赤いニキビ跡に、刺激の強いスクラブや高濃度のピーリング美容液を使うのは、傷口に塩を塗るようなもの。肌のバリア機能を破壊し、さらなる炎症や色素沈着を引き起こすリスクがあります。
【OK習慣】→ 角質ケアは、肌の調子が良い時に、週1回程度のスペシャルケアとして取り入れる。刺激の少ない酵素洗顔や、マイルドなピーリング美容液から試すのがおすすめです。
【生活習慣編】無意識のクセがニキビ跡を育てているかも
スキンケア以外にも、普段の生活に改善のヒントが隠されています。
NG④:ニキビ跡を気にして、つい触ってしまう
「どれくらい治ったかな」「まだザラザラするな」と、無意識のうちにニキビ跡のある場所を触っていませんか?
私たちの手には、目に見えない雑菌がたくさん付着しています。その手で患部を触ることは、炎症を長引かせたり、新たなニキビの発生源になったりする可能性があります。また、触ること自体の物理的な刺激も、色素沈着を誘発する一因です。
【OK習慣】→「顔を触らない」と意識する。特に頬杖をつくクセがある人は、今日からやめてみましょう。
NG⑤:睡眠不足や栄養バランスの偏りを放置している
どんなに高価な美容液を使っても、肌を作るための「材料」と「時間」がなければ、効果は半減してしまいます。
- 睡眠不足:肌のゴールデンタイムと呼ばれるように、私たちの肌は寝ている間に修復・再生されます。この時間が不足すると、ターンオーバーが乱れ、ニキビ跡の回復も遅れてしまいます。
- 栄養の偏り:ジャンクフードや甘いものばかりの食生活は、肌の炎症を促進させてしまう可能性があります。肌の材料となるタンパク質や、再生をサポートするビタミン・ミネラルが不足していては、新しいキレイな肌は作られません。
【OK習慣】→ 質の良い睡眠を7時間前後確保する。タンパク質と野菜中心のバランスの良い食事を心がける。スキンケアを「外側からのケア」とするなら、これらは最も重要な「内側からのケア」です。
まとめ:ニキビ跡ケアは「やめること」も大切
今回は、ニキビ跡を悪化させてしまうNG習慣についてご紹介しました。
NG習慣おさらいリスト
- 紫外線対策をしていない
- 肌をゴシゴシこすっている
- 刺激の強い角質ケアをやりすぎている
- 無意識に顔を触っている
- 睡眠不足・栄養不足を続けている
スキンケアは、何かを「足す」ことばかりに目が行きがちですが、実は悪影響を及ぼす習慣を「引く」ことの方が、改善への近道になることも少なくありません。
もし一つでも当てはまるものがあったなら、ラッキーです。なぜなら、それを今日からやめるだけで、あなたの肌はもっと良い方向へ向かう可能性が高まるのですから。
正しいスキンケアと、正しい生活習慣。この両輪で、根気よくニキビ跡のケアを続けていきましょう。