「しっかり洗顔しているのに、またニキビが…」「同じ場所に繰り返しできて、もうイヤ…」
鏡を見るたびにため息をつきたくなる、つらいニキビの悩み。
あなたもそんな経験はありませんか?
実は、ひとことで「ニキビ」と言っても、その種類や原因は一つではありません。
そして、原因が違えば、効果的なケアの方法も変わってきます。
この記事では、あなたのニキビがどのタイプなのかを知るために、
- ニキビができる基本的な仕組み
- ニキビの進行度がわかる「色の違い」
- 「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」の根本的な原因の違い
を、できるだけ分かりやすく解説していきます。
自分のニキビの原因を知ることが、美肌への第一歩です。一緒に見ていきましょう!
そもそも、どうしてニキビはできるの?
まずは基本から。ニキビは、主に以下の4つのステップで発生します。
- 【STEP1】毛穴が詰まる
過剰に分泌された皮脂や、古くなって剥がれ落ちるべき角質がうまく排出されず、毛穴の出口を塞いでしまいます。 - 【STEP2】皮脂がたまる
出口を失った皮脂が毛穴の中にどんどんたまっていきます。この状態が、ニキビの赤ちゃんである「コメド」です。 - 【STEP3】アクネ菌が増える
毛穴の中にたまった皮脂は、アクネ菌の大好物。皮脂をエサにして、アクネ菌がどんどん増殖していきます。 - 【STEP4】炎症が起きる
増えすぎたアクネ菌に対抗しようと、私たちの体が攻撃を始めます。これが「炎症」で、ニキビが赤く腫れあがる原因になります。
このステップを知っておくと、この後のニキビの種類の話がスッと頭に入ってきますよ。
あなたのニキビは何色?進行度で見る4つの種類
ニキビは、進行度によって見た目(色)が変わります。色の違いは、ニキビの深刻度を知るサインです。
① 白ニキビ(初期段階)
- 状態: 毛穴に皮脂が詰まっただけの、ニキビの初期段階。まだ炎症は起きていません。
- 見た目: 小さな白いポツポツ。痛みやかゆみはほとんどありません。
- 原因: 主に肌の生まれ変わり(ターンオーバー)の乱れや、皮脂の過剰分泌が原因です。
② 黒ニキビ
- 状態: 白ニキビの毛穴が開き、中の皮脂が空気に触れて酸化し、黒く変色した状態。
- 見た目: 毛穴が黒い点々に見えます。いちご鼻の原因の一つもこれです。
- ポイント: ここまでなら、まだニキビ跡になる可能性は低いです。
③ 赤ニキビ(炎症段階)
- 状態: 毛穴の中でアクネ菌が増殖し、炎症が起きてしまった状態。
- 見た目: 赤く腫れあがり、触ると少し痛みを感じることもあります。
- 注意!: この段階から、ニキビ跡になるリスクがぐっと高まります。無理に潰すのは絶対にやめましょう。
④ 黄ニキビ(化膿段階)
- 状態: 赤ニキビの炎症がさらに悪化し、膿(うみ)がたまってしまった状態。
- 見た目: 中心に黄色い膿が見え、腫れも大きくなります。
- 絶対NG!: 最もニキビ跡に残りやすい危険な状態です。自分で潰すと、クレーター状の跡になってしまう可能性大。ここまで進行したら、セルフケアで治すのは非常に困難です。
「思春期ニキビ」と「大人ニキビ」、何が違うの?
ニキビができるメカニズムは同じでも、年代によってその引き金となる原因は大きく異なります。
【思春期ニキビ】 Tゾーンに多発
- 主な原因: 皮脂の過剰分泌
成長期は、性ホルモンの分泌が活発になります。このホルモンが皮脂腺を刺激し、皮脂が大量に分泌されることでニキビができやすくなります。まさに「若さ」が原因とも言えます。 - できやすい場所: おでこや鼻など、もともと皮脂腺が多い「Tゾーン」。
- 特徴: 皮脂が多いので、赤ニキビに進行しやすいのが特徴です。
【大人ニキビ(吹き出物)】 Uゾーンに繰り返しできる
- 主な原因: 生活習慣の乱れや乾燥
大人の場合は、原因が一つではなく、複数の要因が複雑に絡み合っています。- 生活習慣: ストレス、睡眠不足、食生活の乱れ
- スキンケア: 間違ったケアによる乾燥、メイク汚れの洗い残し
- ホルモンバランス: 生理前や妊娠などでホルモンバランスが乱れる
- できやすい場所: あご、口周り、フェイスラインなどの「Uゾーン」。
- 特徴: 治りにくく、同じ場所に繰り返しできることが多いのが特徴です。
まとめ:原因を知ることが、ニキビケアのスタートライン
今回は、ニキビができる仕組みと、その種類・原因について解説しました。
この記事のポイント
- ニキビは「白→黒→赤→黄」の順に進行する
- 思春期ニキビの主な原因は「皮脂の過剰分泌」
- 大人ニキビの主な原因は「生活習慣の乱れ」や「乾燥」
あなたのニキビがどのタイプで、何が原因になっていそうか、少し見えてきたでしょうか?
原因が分かれば、あとは正しい対策をするだけです。
次回の記事では、これらの原因に合わせた具体的なセルフケア方法について詳しくご紹介しますね。
※ただし、炎症がひどい黄ニキビが多発する場合や、セルフケアを続けても一向に改善しない場合は、一人で悩まずに皮膚科のお医者さんに相談することをおすすめします。