ふと鏡をのぞき込んだ時、鼻や頬にポツポツと目立つ毛穴…。ファンデーションを塗っても隠しきれなかったり、夕方になると余計に目立ってきたりと、多くの方を悩ませる「毛穴問題」。
実は、ひとことで「毛穴の悩み」と言っても、その状態や原因は一つではありません。
あなたの毛穴は、詰まり・黒ずみ・開き・たるみ、どのタイプに当てはまるでしょうか?
原因が違えば、もちろん効果的なケア方法も変わってきます。
この記事では、まずあなたの毛穴悩みの正体を知るために、4つの毛穴タイプとその原因を詳しく解説していきます。
自分のタイプを正しく理解することが、毛穴レスな美肌への一番の近道です!
そもそも、どうして毛穴は目立つの?
毛穴は、皮脂を分泌して肌のうるおいを守ったり、体温を調節したりするための大切な器官です。
本来は誰にでもあるものですが、何らかの原因で皮脂が過剰に分泌されたり、出口が詰まったり、肌のハリが失われたりすることで、悪目立ちするようになってしまうのです。
【毛穴タイプ診断】あなたの毛穴はどれ?4大悩みの原因と見分け方
さっそく、あなたの毛穴の状態をチェックしてみましょう。主な毛穴の悩みは、この4タイプに分けられます。
① 詰まり毛穴(白・ポツポツ)
【見た目】
Tゾーンやあごなどを触るとザラザラする。毛穴が白くポツッと盛り上がっている。
【原因の正体】→ 過剰な皮脂 + 古い角質
詰まり毛穴の正体は、毛穴に詰まった「角栓(かくせん)」です。角栓は、過剰に分泌された皮脂と、肌のターンオーバーの乱れなどによって剥がれ落ちずに残った古い角質(タンパク質)が混ざり合って、毛穴の出口にフタをするように固まってしまったもの。
ニキビの初期段階(白ニキビ)も、この状態です。
【こんな人に多い】
皮脂分泌が活発な10代~20代や、脂性肌の方に特に見られます。
② 黒ずみ毛穴(黒・ブツブツ)
【見た目】
鼻の頭などが黒い点でブツブツに見える。いわゆる「いちご鼻」の状態。
【原因の正体】→ 詰まった角栓の「酸化」
黒ずみ毛穴は、①の詰まり毛穴が進行した状態です。毛穴に詰まった角栓が空気に触れることで、角栓に含まれる皮脂が酸化し、黒く変色してしまいます。リンゴの切り口が茶色くなるのと同じ現象ですね。
メイク汚れの洗い残しが、角栓と混ざって黒く見えることもあります。
【こんな人に多い】
Tゾーンのケアを怠りがちな方や、クレンジングが不十分な方に多く見られます。
③ 開き毛穴(丸・デコボコ)
【見た目】
毛穴が丸い形に開いていて、肌全体がデコボコして見える。
【原因の正体】→ 皮脂の過剰分泌
開き毛穴の主な原因は、とにかく皮脂の量が多すぎること。過剰な皮脂が毛穴の出口を常に押し広げているため、毛穴のフチがすり鉢状に広がってしまった状態です。
ニキビができやすく、肌がテカりやすいのもこのタイプの特徴です。
【こんな人に多い】
生まれつき皮脂腺が大きい脂性肌の方や、食生活の乱れ・ホルモンバランスの影響で皮脂分泌が過剰になっている方。
④ たるみ毛穴(涙形・ゆるみ)
【見た目】
毛穴が丸ではなく、涙のような「しずく形」に伸びている。頬を指で上に引き上げると目立たなくなる。
【原因の正体】→ 加齢による肌の「たるみ」
たるみ毛穴は、皮脂や角栓が直接的な原因ではありません。年齢と共に、肌のハリや弾力を支えているコラーゲンやエラスチンが減少・変性。すると、肌の土台がゆるみ、重力に負けて皮膚が垂れ下がります。それに伴い、毛穴も縦に引っ張られて伸びてしまったのが、このタイプの正体です。
【こんな人に多い】
30代以降のエイジングサインとして現れ始めます。乾燥肌の方でも目立つことがあります。
まとめ:自分の毛穴タイプを知って、正しいケアを始めよう!
あなたの毛穴がどのタイプか、見当はつきましたか?
最後に、4つのタイプの特徴を簡単にまとめておきましょう。
| 毛穴タイプ | 見た目 | 主な原因 |
|---|---|---|
| 詰まり毛穴 | 白いポツポツ | 皮脂+角質 |
| 黒ずみ毛穴 | 黒いブツブツ | 角栓の酸化 |
| 開き毛穴 | 丸いデコボコ | 皮脂の過剰分泌 |
| たるみ毛穴 | 涙形のゆるみ | 肌のたるみ |
このように、同じ「毛穴の悩み」でも、その根本原因は全く違います。ということは、角栓を取るケアがたるみ毛穴に効かないのは、もうお分かりですよね。
次回の記事では、これらのタイプ別に、「じゃあ、具体的に何をすればいいの?」という具体的なセルフケア方法について、詳しく解説していきます。お楽しみに!
※毛穴の悩みに炎症(赤み、痛み)を伴う場合や、セルフケアで改善しない場合は、皮膚科の専門医に相談しましょう。